16年前、
ハシュケを始めた頃に取り扱っていたのが
北欧のヴィンテージの陶器だった。
時間が経っても色あせず、
普段の暮らしが愛おしくなるような
異国デザインのうつわに魅了された。

それから、
日本の陶器のうつわも扱うようになり、
日々の食卓でそれらを実際に使いながら、
長く愛される理由は何かをずっと考えてきた。

今回訪れたベトナムでは、
陶器のうつわがどんなふうに使われてきたのか。
それを知るために、
ベトナムのうつわを探すことにした。

お椀型の陶器にたっぷり入った、ベトナムのおやつ。


たどり着いたのは、繁華街にある小さなお店。
新しいものも、古いものも入り混じり、
奥の方にある陶器を取り出すのも大変なほど、
床から天井までぎっしり積まれていた。


三方を陶器に囲まれた狭い空間で
ただじっと、陶器の山を眺めていた。
思い込みを取り払った先に見える、
自分が本当に使いたいのは、どんなだろうと。

ふと、使いたいイメージが浮かんだと同時に、
「これだ」というものが目に入ってきた。
最初に思い描いていた、
暮らしのイメージとつながるうつわだった。

そこからは、早かった。
これと、これと、これと…と
次々に出してもらい、購入した。

閉店時間が迫り、店主一人では
梱包に時間がかかりそうだったので
一緒に包むことにした。

まさかベトナムの店で、
オンラインショップで培った
梱包技術が役に立つとは(笑)。
店主との息の合った連係プレーで、
思っていたよりも早く包み終えた。


そういえば以前、
「買い付けは、誰も行かないような場所まで
行ってこそ意味がある」
という話を耳にしたことがあった。

そのときは、もちろん
そういう考え方もあると理解しながらも、
自分の中では、少し違う感覚もあった。

場所がどこであろうと、
何を、どんな意図で選ぶのか。
自分のフィルターで選べるかどうかを
大切にしているからだ。

そして実際に、
一緒に旅に来ているイズミや
店内にいた人たちの選ぶものを見ていると、
自分が選ぶものとは、まるで違っていた。
ひとそれぞれ、ものさしが違うって
面白いものだなと思った。


帰国後、
梱包したうつわを
ひとつひとつほどいていった。
幸い、ひとつも割れていなくてほっとした。

順番に棚に並べていくと、
うつわを囲む光景が、徐々に浮かんでくる。
やっぱり、これを選んでよかった。
食時やお茶の時間を想像するだけで、
なんだかわくわくしてきた。



 *  *  *  *  *  *  *


この旅で持ち帰ったは、5月の展示会で並べます。
蔵の特別な空間の中で、ベトナムのうつわがある暮らしの風景を感じに来てください。
オンラインショップには、展示会後に順次ご案内する予定です。

  • CATEGORY : 特集
    UPDATE : 2026/02/26
    STAFF : crasikAdmin
  • CATEGORY : 特集
    UPDATE : 2026/02/16
    STAFF : crasikAdmin
  • CATEGORY : 特集
    UPDATE : 2025/11/27
    STAFF : crasikAdmin
  • CATEGORY : 特集
    UPDATE : 2025/10/01
    STAFF : crasikAdmin

お買いもの