こんにちは、hushykkeスタッフのみっちーです。

小さい頃から本を読むのが好きで、
今も日々、寝る前や隙間時間に
ちょこちょこと本を読んでいます。

この前の年末年始に
思いがけず時間ができ、
久しぶりに時間を気にせず
じっくりと本を読むことができました。
何だか、頭と心が癒された感じがして、
やっぱり本を読むのが好きだなと
再確認しました。

私にとって、無心に
本の世界に没入できる時間は、
何事にも代えがたい至福の時です。

今回のスタッフノートでは、
最近読んだ中で、
どっぷりと世界観に没入できた本を
ご紹介したいと思います。

ここじゃない世界に行きたかった 塩谷舞


Webで記事を書けば、
書いた内容・商品が必ずバズる「バズライター」。
そんな異名を持つ塩谷さん。

彼女が、バズることを考えず、
他人の意向は考慮せず、
ただ自分が考えていることを、
自分の言葉で綴ったエッセイを集めたものが
『ここじゃない世界に行きたかった』です。

彼女が紡ぐ言葉は、
「バズライター」という
派手なイメージとはかけ離れた、
静かでクリアな印象です。

日常の些細なこと、
アメリカ暮らしで体験したこと、
日本の文化や環境問題、
アートに関することなど、
幅広いジャンルについて、
彼女の鋭い感性と
美意識を通して語られるこのエッセイ集は、
世の中には様々な視点があるのだと、
改めて感じさせてくれるものでした。

私に新たな世界を見せてくれた、
新鮮で清々しいエッセイ集です。

風が強く吹いている 三浦しをん


10人中8人がほぼ陸上素人の大学生たちが、
約10か月後の箱根駅伝を目指す!
というびっくりな設定の物語です(笑)。

最初は思いましたよ、私も。
んなあほな!って。
でも読み進めていくうちに、
そんなことは気にならなくなります。

メンバーたちの葛藤や衝突、
そして成長していく姿に、
何かに真剣に打ち込むのって、素晴らしい!
青春万歳!!
と思わずにいられなくなる胸熱な小説です。

そして、ついでに、箱根駅伝に少し詳しくなります。

ライオンのおやつ 小川糸


若くして余命宣告を受けた主人公が、
残りの人生過ごすために、
瀬戸内の島のホスピスへやってくるところから
物語は始まります。

それだけ聞くと、
とても悲劇的な話を想像しますが、
ただ単に悲しいだけの話ではありません。

主人公が今までの人生を思い出し、
生きること、死ぬこと、
死を受け入れることとは
どういうことなのかを考え、
今現在過ぎていく時間の中で、
どう生きるかを模索していく。

「人は生きている限り変わるチャンスがある。」
というセリフが作中に出てきますが、
そのセリフ通り、
生きることを決して諦めない物語です。

今こうやって、仕事をし、
家でご飯を食べ、よく眠り、
健やかに目覚めるのは、
とても幸せなことなんですよね。

毎日をもっと慈しんで生きたいと思えた本でした。


私の友人に、
大人になってから
読書をするようになった人がいます。

たとえ今まで
読書をしてこなかったとしても、
ちょっと試しに読んでみたら、
案外ハマるかもしれません。

本を読むことで、
思いがけず新たな世界が開くこともありますよ。

よい本の旅を!

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

  みっちー(ハシュケスタッフ)

小さい頃からきれいなものが大好きで、結局学校も芸術関係に進む。
インテリアもファッションもかなりシンプル。白黒、グレー、ネイビーが基本。
今はカリグラフィーを猛勉強中。

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