いつか一緒に行けると思っていても、その「いつか」が叶わない場合もある──
そう思い、母と姉、主人と子どもたちと一緒に、生前父が行きたがっていた、京都府伊根町の舟屋へ行ってきました。


舟屋とは、もともと船を海から引き上げて、風雨や虫から守るために建てられた施設。昔は漁で木造船を使用していたため、それを乾かす必要があったのです。船を収納する一階に対して、二階はかつて網の干し場や漁具置き場として使われていました。(引用:伊根町HP



昼食の後は、船に乗って遊覧。
青く澄んだ海と、海に浮かぶように軒を連ねる舟屋、そして緑の山々の美しいコントラスト。その景色を眺めながら聞こえる穏やかな波の音が心地よいBGMとなって、心がスーッと洗われていくようでした。


船上では、カモメのえさやり体験も。
カモメがどんどん集まってきて、あまりの近さと数の多さに圧倒。みんなキャーキャー言いながら餌を投げていました。姉は一人冷静に、餌を投げずに手にもったままホイホイと餌をやっていて、「飼育員か」と突っ込んだりして、あっという間に30分のクルーズは終了。後半は餌をあげるのに必死でカモメしか見ていなかったかも(笑)。

美味しいものを食べて、三大名所である天橋立にも立ち寄り、充実した一日でした。
撮った写真を見返してみると、大人も子どもも、みんないい笑顔!この日の楽しさを物語っていました。


今年喜寿になった母は、今もこの日のことを思い出しては余韻に浸っているようです。
こうしてひとつ「いつか」を叶えることができて、父も喜んでくれていると思います。




この記事を書いた人

 ハト(ハシュケ店長)

仕入れからショップづくり全般に携わる。ハシュケを通してお客様にささやかな幸せをお届けできたらと願っている。暮らしに関することすべてを心地よくすることがモットー。


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