こんにちは。
hushykke スタッフのみっちーです。

突然ですが、みなさん、
7日間ブックカバーチャレンジをご存知ですか?
少し前にFacebookで流行っていたので、
ご存知の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

誰が始めたのかはわかりませんが、
緊急事態宣言が出されている間、
ステイホームを促す目的と、
読書文化の普及の目的で、
自分の好きな本やオススメの本を、
ブックカバーの画像を投稿して紹介する
という試みです。

本のジャンルは問わず、小説でも、写真集でも、漫画でもなんでもOK。
1日1冊、
本の説明はせずに表紙画像のみをアップし、
毎日1人の友達にチャレンジのバトンを渡す
というルールです。

私にも2週間ほど前にバトンが回ってきたので、チャレンジしました。
ただし、画像だけでなく本の説明を入れて、
そしてバトンを回すのは面倒なので、
特に誰にも繋がないという独自ルール(笑)でチャレンジしました。

Facebookでは7冊紹介しましたが、
ここでは簡単に3冊ご紹介したいと思います。


①夏目漱石『夢十夜』

「こんな夢を見た」で始まる10のお話。

夢の話なので、
説明がつかなくて、とりとめがなくて、
何だかざわざわする不条理な世界観です。

ゾッとするような話やコミカルな話、
幻想的な話と様々な話が展開していくけれども、
でも、どの話も共通してどこか少し、
ヒヤッ、とします。
これからの季節にピッタリかもしれません(笑)。

一つ一つの話はとても短いのですが、
それぞれ、1本の映画を見たかのごとく、
ぐっと引き込まれてしまいます。
夏目漱石ってやっぱりすごい作家なんだなぁと、
唸らずにはいられない1冊です。

②原田マハ『楽園のカンヴァス』

フランスの画家アンリ・ルソーの「夢」
という作品にまつわるミステリー。

画家アンリ・ルソーは実在の画家ですし、
「夢」も彼の代表作で実在します。
でも、そのルソーの「夢」をとりまく物語は
フィクションなはずなんですが、
どこまでがフィクションで、
どこまでが現実なのかが全く分からず、
歴史の裏側では、
本当にこういう事があったんじゃないかと
錯覚してしまう程に緻密に構成されています。

ミステリーらしく
どんどん謎が解明されていく爽快感とともに、
じわっとした温かい気持ちも感じることのできる小説です。


③谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

実家に本を置いてきてしまったので、
残念ながら画像はないですが、
面白い随筆なのでご紹介します。

近代化が進み、
西洋の文化が日本に定着していく昭和初期、
薄れゆく日本人の美意識について再考するという内容です。

日本の文化には「陰影」が深く関係していて、
その陰影を愛でるのが
日本人の美意識であるということを、
様々な事物を例に出して訴えかけてきます。

例えば漆塗りの器は、明るい電球の下ではなく、
ろうそくの火の下で使用することによって、
本来の美しさが発揮されると谷崎は言います。

ろうそくの火の揺らぎが器に映り込み、
その何とも言えない陰影が器の味を深め、
妖艶な美しさを生み出すからです。

普段はあまり意識しない、
日本人の繊細な感覚を知ることができ、
日本人の美意識に誇りを持つことができる1冊です。

番外編 谷崎潤一郎『細雪』

実は、まだ読んでいません(笑)。
ずっと読もう読もうと思っていたのですが、
なかなか手が出ず今に至ります。
しかし、先日購入し、読むことにしました!

なぜ手が出なかったかというと、
この本、上・中・下巻があります。
そうです、長いんです!
ではなぜ読むことになったかというと…
装丁がかわいかったからです(笑)

最近、古典的名作の表紙が、
おしゃれに刷新される傾向があるのですが、
ジャケ買いもありかなと思います。

何から読んでいいいかわからない方は、
かわいい表紙のものを買ってみるのも、
一つの手かもしれませんね!

あっ、『細雪』ですが、
大阪船場の旧家のお話で、
谷崎特有の美しい描写が楽しめるようです。

長いけど、読もう。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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