奈良の特産品の蚊帳生地を美しく機能的に再生した、中川政七商店の花ふきんです。
蚊帳生地の特徴である、通気性・吸水性・速乾性を活かし、
時代と共に需要が減ってきていたこの素材を
美しくて機能的なふきんとして活かすことに成功しました。
2008年度にはグッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)を、
2022年度にはロングライフデザイン賞を受賞しています。
優れた吸水性・速乾性
花ふきんは、2枚仕立てと比較的薄い分、一般的なふきんの4倍ほどの大きさで作られているので、
4枚仕立て、8枚仕立てと、自由に折りたたんで好みの厚さで使うことができます。

▲パッケージサイズの8つ折り、4つ折り、折らずに広げた時のサイズ比較。
湿っている状態が長くなりがちなふきんは、速乾性もとても重要です。
花ふきんは通常のふきんよりも薄い分、かなり短時間で乾かすことができるので
衛生的に保つことができます。

おろしたてはノリがついているため、パリッとしていますが
何度も洗って使い続けることでふんわりと優しい肌触りになっていきます。
使い心地はとてもやわらかく、ぐんぐん吸水してくれるのがわかります。
食器拭きや下ごしらえ、くたくたになってきたら台拭き、雑巾へと。
風合いを変えながら、さまざまに活躍するふきんです。

▲洗う前(左)と、洗ってノリを落とした後(右)。

▲洗う前(後ろ)と、洗ってノリを落とした後(前)。使ううちにひとまわり小さくなります。
様々な用途に大活躍
カラーは、白色の「シラユリ」、淡いブルーグレーの「スズラン」、濃紺の「アイ」の3種類。
通常のふきん使いの他、下ごしらえなど幅広く活躍しますので、
用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
例えば、野菜の水切りや出汁を取るのは「シラユリ」、食器拭きには「スズラン」、
台拭きには汚れが目立ちにくい「アイ」を使うなど、
色で分けておくと気持ちよくお使いいただけると思います。
永く使えるお手入れのすすめ
1.ノリ落とし
買ったままの花ふきんは、ノリがついています。
ふきんとして使う場合は、ぬるま湯で水洗いし、
ノリを落としてから使用してください。
使うほどに徐々にふんわりとした肌触りになり、吸水性も良くなります。

初めて使う時の色落ちはどの色も目に見えてはわかりませんでした。
2.洗濯
台所用中性洗剤での手洗いをおすすめしています。
洗濯機に入れる場合はネットをご使用の上、蛍光増白剤の入っていない液体洗剤でやさしく洗いましょう。
3.煮沸消毒と漂白
洗濯で落ちない汚れは、煮沸消毒や漂白などの特別なお手入れをします。
●煮沸消毒…水に塩と酢を少し入れて沸騰させたお湯にふきんを入れて、5分程度煮沸消毒してください。
●漂白…シラユリは、塩素系・酸素系ともに使用可能です。それ以外の色は酸素系のみ使用してください。
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●STAFF NOTE「花ふきんって、何がいいの?」